「ランニングに帽子はいる?いらない?」
「熱中症対策になるから必要?」
「日焼けを防ぐ以外にメリットある?」
このような疑問を持ったことはないですか?
私は普段ランニングの指導をしていますが、特に夏になるとよく聞かれる質問です。
私個人としても、長年ランニングをしていますが、気候や場面などによって被るか被らないかを判断しています。
本記事では、ランニングに帽子はいらないのかについて解説。
また、夏に帽子を被るメリットとデメリットを、現役ランナーの意見も交えながら詳しく紹介します。
帽子のメリットとデメリットを理解して、うまく活用しましょう!
ランニングに帽子はいる?いらない?
ランニングに帽子はいるのか、いらないのか。
その答えは「目的や環境などによって使い分ける」です。
帽子は熱中症対策に良いと言われることが多いですが、必ずしもそうではありません。
気象条件によっては、被らない方が良い場合もあります。
また、帽子の形状や色なども重要です。
帽子ならなんでもいいや、と考えて適当に選んでしまうと、むしろ熱中症を誘発する危険があります。
一方で、場面によってうまく活用することで多くのメリットを受けれるのも事実です。
これから紹介するメリットとデメリットを理解して、ランニングに帽子はいるか、いらないかを判断してください!
ランニングで帽子を被る3つのメリット
ここからは、ランニングで帽子を被るメリットを3つ紹介します。
よく言われているように、夏場の防止は熱中症予防を防ぐ一つのツールです。
私のランナーとしての経験も交えているので、ぜひ参考にしてください!
①体温の上昇を抑える
ランニングで帽子を被るメリット1つめは、体温の上昇を抑えることです。
特に夏は、強い日差しを受けながら走ることになります。
夏の運動で体温が上昇しやすいのは、気温や直射日光などの影響です。
その結果、心拍数が上がって発汗量も増え、疲労しやすく脱水症状が起きる原因になります。
しかし、ランニングで帽子を被ることで、体温の上昇を抑えられる可能性があります。
頭に受ける直射日光を遮断できるのが大きな要因です。
脱水はもちろん、疲れやすさを防ぐためにも、日差しが強い日は着用しましょう!
②日焼けを防ぐ
ランニングで帽子を被るメリット2つめは、日焼けを防ぐことです。
日焼けは、皮膚のシミやシワの原因になるため気になりますよね。
ツバのある帽子を被ることで、頭皮だけでなく顔の日焼けも抑えることができます。
また、長時間紫外線に当たることは「目」にとってもあまり好ましくありません。
環境省の資料によると、紫外線の浴びすぎは、角膜炎や白内障などの原因となる可能性があるそうです。
夏場のランニングは、帽子を被っていない場合は30分以内、被っている場合は1時間以内に終えるようにしましょう。
以下の記事でも、紫外線の影響について紹介しているので、気になる方はあわせてチェックしてください!
「ランニングは老化を早める」は嘘?よくある誤解3選と正しい走り方を解説!
③集中力を高める
ランニングで帽子を被るメリット3つめは、集中力を高めることです。
これは、明確なエビデンスがあるわけではありません。
しかし私の周りのランナーには、帽子を被ることで集中できるという方が多くいます。
また、プロランナーの大迫傑選手が、毎回のマラソンレースで着用しているのも有名な話です。
帽子を被ることで、視界が狭くなり、周囲の余計な情報をシャットアウトできます。
私もマラソンレースでは、よく帽子を着用します。
今年(2024年)の東京マラソンでも着用し、自己ベストを更新することができました。
しかし、視界が狭くなることで、周囲に注意が向かなくなるという危険な側面もあります。
人が多い場所では注意しながら走りましょう!
次に、ランニングで帽子を被るデメリットを紹介します。
帽子にはデメリットもあるので、よく読んでランニングに帽子はいるのか、いらないのか判断してください!
ランニングで帽子を被る3つのデメリット
最後に、ランニングで帽子を被るデメリットを紹介します。
環境や帽子の形状などによっては、帽子が熱中症の原因になる場合があるので、注意しましょう。
①気流の妨げになる
ランニングで帽子を被るデメリット1つめは、気流の妨げになることです。
ランニングは、常に風を受けながら走っています。
風は走るのに邪魔だと思われがちですが、体内の熱の放散を手助けしてくれています。
夏に扇風機を浴びて涼むのと同じです。
無風のときや追い風の中で走るときなどは、少しでも対流を浴びるために被らない方がいい場合もあります。
気象条件にあわせて、帽子がいるか・いらないか判断しましょう!
②汗がこもる
ランニングで帽子を被るデメリット2つめは、汗がこもることです。
帽子を被ることで、頭部は熱放散がうまく機能しません。
そのため、帽子内の温度が高くなり、暑さを感じる可能性があります。
また、帽子内の汗も放出しづらいので、蒸れて不快に感じる方もいます。
私もこの蒸れる感覚が苦手で、長時間被り続けないようにしています。
帽子は、メッシュタイプや通気口のあるランニングキャップなどを選ぶのがおすすめです。
また、ランニング中ずっと被るのではなく、たまに外して風を受けながら走るといった対策も行いましょう。
③黒は熱を持つ
ランニングで帽子を被るデメリット3つめは、黒系の帽子は熱を持つことです。
帽子は基本的に熱中症予防に効果的と言われますが、色によっては逆効果になることもあります。
特に黒の帽子は熱を吸収してしまいます。
帽子の素材や色などの影響を調べた実験では、黒色の帽子を着用した場合、どのスポーツにおいても帽子ない温度が高かったという結果が出ています。
ランニングでは、白のような明るいカラーを選びましょう。
私は黒と白、両方の帽子を持っていますが、やはり白を被ったときの方が快適に感じます。
色は好みもありますが、あまり気にしないという方は、ぜひ白をチョイスしてください!
帽子に限らず、ランニング用のウェアやパンツなどを選ぶとき迷いますよね。
以下の記事で、ランニングの服装の選び方について紹介しているので、ぜひ参考にしてください!
ランニングの服装がなんでもいい理由とは?初心者も迷わないウェアの選び方3選!
まとめ
今回は、ランニングに帽子はいるのか、いらないのかについて解説しました。
基本的に、ランニング中の帽子の着用は熱中症や日焼けなどの予防におすすめです。
その一方で、頭部への気流の妨げや汗がこもって不快に感じるなどの原因にもなります。
必ずランニング用の帽子を選ぶ、時々外して風を浴びるなど対策を行ってくださいね。
帽子を着用するメリットとデメリットを理解して、快適にランニングを楽しみましょう!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
参考資料
・環境省. “紫外線による健康影響”
https://www.env.go.jp/chemi/uv/uv_pdf/02.pdf
・北 徹朗、橋口 剛夫、一川 大輔、服部 由季夫、浅井 泰詞. “帽子の素材・色・形状が暑熱環境下でのスポーツ実施中の生理指標と帽子内温湿度に及ぼす影響”. デサントスポーツ科学Vol.42
https://www.jstage.jst.go.jp/article/descente/42/0/42_37/_pdf/-char/en
執筆者紹介
- 松田純平(パーソナルトレーナー)
- 筆者の詳細
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