今では当たり前となっている、イヤホンを装着しながらのランニング。
音楽やラジオを聴いたり、英語学習をしたりと、ランニングの時間をより充実させてくれます。
一方で「装着しながらの走行は危険」「禁止にすべき」といった厳しい声も。
ランニングコースやマラソンの大会によっては、イヤホンを禁止にしているところもあります。
本記事では、ランニング中のイヤホンを禁止にすべきか現役ランナーの視点から解説。
最後に、ランニングに向いているおすすめのイヤホンもあわせて紹介します。
ランニング中にイヤホンをするメリットとデメリットを理解し、周囲へ注意を払いながら有効活用しましょう!
ランニング中のイヤホンは禁止にすべきか
「ランニング中のイヤホンは禁止にすべき?」
現役ランニングコーチである筆者は「一概に禁止にすべきではない」と考えています。
もちろん、イヤホンをしながらのランニングは事故につながる場合もあり危険です。
しかし、使い方によってはその人の人生、ランニングライフを豊かにしてくれるツールでもあります。
ランナーそれぞれが、今までの使い方を見直し、周囲へ配慮するのが大切です。
次はランニング中イヤホンで音楽を聴くメリットとデメリットを紹介します。
普段イヤホンを装着して走っている方、イヤホンしながら走っていいのか不安な方は、ぜひ参考にしてください!
ランニング中にイヤホンで音楽を聴くメリット
危険性はあるものの、ランニング時間を充実させてくれる音楽。
ここからは、イヤホンで音楽を聴くメリットを2つ紹介します。
リズムにのれる
ある程度テンポのある音楽を聴くことで、リズムにのって走ることができます。
特に疲れてきたときは、ランニングのピッチを音楽のテンポに合わせるのがおすすめ。
そうすることで、走りのリズムを取り戻し、足が止まってしまうのを防げます。
実際に筆者は「自分のピッチにあった音楽でプレイリストをつくる」ということを実践しています。
例えば、「ピッチ数が180の人は、180bpmくらいの音楽を聴く」という方法です。
自分のピッチ数がわからない方は、170〜190bpmの音楽を選ぶと良いでしょう。
たとえば、次のような曲が当てはまります。
アイデア | 星野源 | 174bpm |
歩み | GReeeeN | 180bpm |
青と夏 | Mrs. GREENAPPLE | 184bpm |
あなたのお気に入りの曲を見つけて、楽しいランニング時間を過ごしましょう!
テンションが上がる
好きな音楽を聴きながら走ることで、テンションが上がります。
「いつも走り出すのがおっくう」「なかなかランニングが継続できない」
そんな方は、ぜひ実践してみてください。
マラソンの大会でも、イヤホンで音楽を聴きながら走るランナーが増えてきました。
なんとしても完走したいという方は、音楽の力に頼るのも一つの方法です。
ただし、イヤホンを禁止している大会もあるので、必ず大会要項の確認は忘れずに。
そして使用するときは、周囲への配慮も意識して走りましょう!
ランニング中にイヤホンで音楽を聴くデメリット
イヤホンを使用する方はデメリットも把握しておくことが必要です。
これから紹介する2つのデメリットを理解したうえで使うようにしましょう!
周囲の音が聞こえない
音楽を聴きながら走ると、周囲の環境音が聞こえづらくなってしまいます。
これが「イヤホンを装着しながらのランニングは危険だ」と言われる一番の理由です。
例えば、聞こえていないと危険な環境音には、次のようなものがあります。
・後ろから迫る自転車の音
・曲がり角から走ってくるランナーの足音
・歩道がない場所での車やバイクの音
音量を上げすぎない、ノイズキャンセリング機能をオフにするなど、周囲の音も聞こえるような工夫をしましょう!
身体の状態が把握しづらい
ランニング中にイヤホンを使用すると、自分の身体の状態を把握しづらくなります。
目標がありトレーニングの一環として走る場合は、音楽の使い方に注意が必要です。
具体的には次のような変化に気づきにくくなります。
・気分が上がり、無意識のうちに心拍数が高くなり過ぎる
・自分の足音が聞こえず、フォームの乱れを把握できない
・音楽に夢中になりすぎて、身体の不調や痛みに鈍感になる
トレーニング効果を最大化したい方は、自分の身体と対話しながら走ることをおすすめします!
最後に、音楽を聴きながら走りたいという方におすすめのイヤホンを紹介します。
すでに持っているという方も、自分のイヤホンと比較しながら見てください!
ランニング用におすすめの安全なイヤホン
最近は、音楽に没頭できる高性能のイヤホンが多く販売されています。
しかし、周囲の音が取り込めず、ランニングにおいては危険です。
ここからは、周囲の音も取り込める、安全性の高いイヤホンのタイプを2つ紹介します。
骨伝導タイプのイヤホン
骨伝導イヤホンは、耳の穴をふさがず骨を振動させて音を届けるイヤホンです。
最近はさまざまなメーカーから販売されており、使用しているランナーも増えています。
骨伝導イヤホンのメリットはなんといっても、「耳をふさがない」こと。
音楽は問題なく聞こえながらも、周囲の音も拾うことができます。
一方で、耳の骨に当てる形のため、商品によってはフィット感が弱い場合があります。
可能であれば、販売店で試着・試聴してから購入しましょう!
ノイズキャンセリング機能なしのイヤホン
周囲の音をカットするノイズキャンセリング機能。
音楽や動画などに没頭できるという点から、今ではなくてはならない機能とも言えます。
しかし、ランニングにおいては危険性を高める機能です。
ランニングで使う場合は、次の2つのポイントをおさえて購入しましょう。
・ノイズキャンセリング機能のないイヤホン
・機能を手動でオフにできるイヤホン
ランニングで使用するイヤホンは、環境音も入るほうがより安全に走れます。
音楽に集中したい気持ちもわかりますが、周囲への安全性も考慮したイヤホンを選択しましょう!
まとめ
今回は「ランニング中のイヤホンは禁止にすべきか」について解説しました。
イヤホンはランニングの時間を充実させるために有効なツールですが、音に集中し過ぎると大きな危険があります。
周囲の環境音にも注意しながら、イヤホンを使うようにしましょう。
また、ランニング用のイヤホンを持っていない方は、ぜひ今回おすすめしたイヤホンを参考にしてください。
メリットとデメリットをおさえて、周りに注意を払いながら、好きな音楽で快適なランニング習慣を身につけましょう!
執筆者紹介
- 松田純平(パーソナルトレーナー)
- 筆者の詳細
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