トレーニングベルトの効果3選!デメリットやいつ使うべきかもあわせて解説

トレーニングベルトの効果3選!デメリットやいつ使うべきかもあわせて解説

この記事の内容

みなさんは、トレーニングベルトをご存知ですか?

 

ジムで、腰に大きなベルトを巻いてトレーニングする人を見かけたことがある方は多いのではないでしょうか。

 

私自身も、重い重量で筋トレをするときは使用することがあります。

 

 

本記事では、トレーニングベルトの効果について解説。

 

また、使用するデメリットいつ使うべきなのか、などもあわせて紹介します。

 

トレーニングベルトの効果を理解して、うまく活用しましょう!

 

トレーニングベルトの効果3選

まずは、トレーニングベルトの効果について解説します。

 

自分も使ってみたい、という方はぜひどのような効果があるのか、ぜひ参考にしてください!

 

姿勢の安定感向上

トレーニングベルトの効果1つめは、姿勢の安定感向上です。

 

特に重い重量を扱うとき、腕や脚だけでなく、体幹を固定し安定させる必要があります。

 

 

日本ウエイトリフティング協会(1)も、トレーニングベルトについて次のように説明しています。

 

『脊柱が前後にぐらつくのを防止し、腹圧が高まるため、身体の軸が生まれやすく下肢の力をバーベルに伝えやすくなる』

 

 

腹圧とは、お腹の中にある空間を圧縮することです。

 

息を吐きながらおへそを引っ込めるようにすると再現できます。

 

腹圧のコントロールが苦手な方は、トレーニングベルトを試すのもいいですね!

 

 

体幹部自体のトレーニングも重要です。

 

以下の記事では、自宅でできる体幹トレーニングを紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

トレーニングで体幹を鍛えよう!自宅でできる5種目と具体的な実施方法を紹介

 

ケガのリスク軽減

トレーニングベルトの効果2つめは、ケガのリスク軽減です。

 

トレーニングベルトを使用することで、腰や背中などの負担を軽減できます。

 

 

近畿大学医学部整形外科(2)が発表した、腰痛患者を対象にした症例では以下のようなことがわかっています。

 

「腰部・下肢症状を有する外来患者は、無症状対照群の平均値に対し、体幹部の筋力が著明に低下していた。しかし、体幹部の筋力強化によって、腰痛症状が改善された」

 

つまり、体幹部の筋力が弱い人は、トレーニングベルトで補助することで、腰痛の発生を抑えられる可能性があることが考えられます。

 

 

一方で「トレーニングベルトに頼ってばかりでは根本的な解決にならない」ことは、理解しておく必要があるでしょう。

 

腰を痛めやすい方や不安な方、普段より高重量に挑戦する方などは、ケガ予防のためにもぜひ活用してください。

 

パフォーマンス向上

トレーニングベルトの効果3つめは、パフォーマンス向上です。

 

トレーニングベルトを使用することで、腹圧を高めやすくなり、フォームが安定します。

 

このフォームの安定化によって、パフォーマンスの向上が期待できます。

 

 

例えば、バーベルスクワットをイメージするとわかりやすいでしょう。

 

トレーニングベルトの装着によって腹圧を高めることで、体幹が安定します。

 

体幹が安定すると、体重を支える脚に力が伝わりやすく、どっしりと踏ん張ることができるというわけです。

 

 

ここまで、トレーニングベルトの効果について解説しました。

 

しかし、トレーニングベルトを使用することにはデメリットもあります。

 

次にそのデメリットを解説するので、あわせてチェックしてください!

 

トレーニングベルトのデメリット

トレーニングベルトには多くのメリットがありますが、いくつかデメリットも存在します。

 

最も大きなデメリットは、体幹筋の弱体化です。

 

ベルトが体幹部をサポートすることで、内腹斜筋や腹横筋、多裂筋などのいわゆる体幹筋が十分に働かず、筋力が低下していきます。

 

 

また、トレーニングベルトに過度に依存すると、精神的な自信の低下につながる可能性があります。

 

「ベルトなしでは高重量に挑戦できない」と感じてしまうのです。

 

 

このように、トレーニングベルトには多くのメリットがある一方で、頼りすぎるデメリットもあります。

 

最後に、トレーニングベルトはいつ使うべきかを解説します。

 

デメリットを防ぐためにも、必要な場面でのみ活用しましょう!

 

トレーニングベルトはいつ使うべき?

トレーニングベルトは必要な場面でのみ使うべきですが、具体的にいつ使うべきなのでしょうか?

 

トレーニングベルトを使う基準は、次の3つです。

 

①高重量でフォームや安全性などを確保する必要があるとき

②いつもより高重量に挑戦して自信をつけたいとき

③競技者・上級者で、競技会に近い条件でトレーニングを行うとき

 

このように、安全にトレーニングを実施したり、自信をつけたりするときにのみ使うようにしましょう。

 

 

中には、筋肉痛で普段のパフォーマンスを維持できないから使う、という方もいます。

 

以下の記事では、筋肉痛時のトレーニングについて解説しているので、あわせてチェックしてください。

トレーニングで筋肉痛になったら休むべき?3つの原因と回復方法を解説!

 

まとめ

今回は、トレーニングベルトの効果やデメリットなどについて解説しました。

 

トレーニングベルトは、姿勢を安定させてパフォーマンスを向上させたり、ケガを予防したりできるメリットがあります。

 

しかし、使いすぎることで、体幹部の筋力の低下や自信の喪失などにつながる危険もあります。

 

最後に紹介した、トレーニングベルトを使う場面を参考にして、必要なときだけ使ってくださいね。

 

トレーニングベルトの効果・デメリットを理解して、うまく活用しましょう!

 

参考文献

(1)PLAY&ENJOY 知りたい、始めたい、観戦を楽しみたい方(公益社団法人 日本ウエイトリフティング協会)

https://j-w-a.or.jp/play-enjoy/

 

(2)『腰痛性疾患にみられる「コルセット筋」の筋力低下と簡便な座位トレーニング』,浜西千秋,日本腰痛会誌,13(1):52-57,2007

https://www.jstage.jst.go.jp/article/yotsu/13/1/13_1_52/_pdf/-char/ja