「筋トレで筋肉痛になるのはいいこと?」
筋トレをすると筋肉痛になった、という経験をしたことがある方は多いでしょう。
私もふだん筋トレをしますが、鍛えた部位が筋肉痛になることはよくあります。
達成感や鍛えた感などが味わえて、一見いいことのように見えますよね。
本記事では、筋トレで筋肉痛になるのはいいことなのか解説。
筋肉痛のデメリットや痛み発生への対策などもあわせて紹介します。
筋トレによる筋肉痛について理解を深め、効率よくトレーニングできるようになりましょう!
筋トレで筋肉痛になるのはいいこと?
筋トレをしたら筋肉痛になった、という経験をしたことがある人は多いでしょう。
果たして、筋トレで筋肉痛になるのはいいことなのでしょうか?
結論から言うと、筋トレで筋肉痛になるのは必ずしもいいことではありません。
2011年のKyle L Flannらの研究でも、以下のように述べられています。
『筋肥大のような筋肉の成長は、筋肉へのダメージの有無に依存しない』
もちろん、筋肉はそのダメージが修復していく過程で成長するので、筋肉痛になるのは悪いことではないです。
しかし、筋肉の成長には必ずしも痛みを感じる必要はないということですね。
以下の記事では、筋肥大についてさらに詳しく解説しているので、気になる方はチェックしてください!
次に、筋トレで筋肉痛になるデメリットを紹介します。
筋肉痛は必ずしもいいことではないので、その理由を詳しく理解しましょう!
筋トレで筋肉痛になる3つのデメリット
ここからは、筋トレで筋肉痛になるデメリットを紹介します。
筋肉痛になることは悪いことではないですが、筋肉の成長に必ずしも必要ではありません。
筋肉痛のデメリットを理解して、筋トレを行いましょう!
トレーニング頻度の低下
筋トレで筋肉痛になるデメリット1つめは、トレーニング頻度の低下です。
筋肉痛がひどくなると、次のトレーニングまでに回復のための時間を空けざるを得なくなります。
特に、負荷の高いトレーニングを行った場合、数日は必要です。
その間、筋肉は活動を休むため、トレーニングの頻度が減少します。
筋肥大やパフォーマンス向上などを目指す人にとっては、大きなデメリットです。
筋肉は適切な頻度で刺激を与えられることで成長しますが、過度な筋肉痛による休息期間の増加は、成長のチャンスを逃す原因となります。
以下の記事でも、トレーニング頻度について解説しているので、参考にしてください!
トレーニングは何日おきがベスト?適度に休むべき3つの理由を解説!
パフォーマンスの低下
筋トレで筋肉痛になるデメリット2つめは、パフォーマンスの低下です。
筋肉痛は、トレーニングや日常生活などにおけるパフォーマンスに影響を及ぼします。
例えば、筋肉痛の状態で次のトレーニングを行うと、可動域が制限されたり、力を十分に発揮できなかったりします。
また、痛みを避けようとした結果、不自然な動作を取ってしまい、フォームが崩れるリスクも。
これにより、ターゲットとする筋肉への刺激が減少し、トレーニングの効果が減少してしまう可能性があります。
私はマラソンランナーなので、普段はランニングがメインです。
筋トレで筋肉痛になった翌日はランニングフォームが崩れ、目標とするタイムを出せなくなることもあります。
特に、何か大会を控えている方は、筋トレの負荷に注意しましょう。
ケガのリスクの増加
筋トレで筋肉痛になるデメリット3つめは、ケガのリスクの増加です。
筋肉痛のまま無理にトレーニングを続けることは、ケガのリスクを高めます。
筋肉痛があると筋線維が十分に回復していないため、負荷に耐えられる力が低下した状態です。
その状態で重い負荷をかけたり、激しい運動を行ったりすると、筋肉や関節などに過度なストレスがかかり、炎症や筋断裂などを引き起こす危険性があります。
また、筋肉痛によるフォームの悪化が原因で、不意な転倒や誤った動きによるケガなどにつながることもあります。
最後に、筋トレによる筋肉痛を防ぐための対策を紹介します。
ケガを未然に防いで、継続的にトレーニングできるようになりましょう!
筋トレによる筋肉痛への対策
筋トレで筋肉痛になるのは必ずしもいいことではありません。
筋肉痛によってパフォーマンスが低下したり、ケガの原因になったりします。
筋トレでは、以下のポイントに気をつけて行ってください。
筋トレで筋肉痛を最小限に抑えるためのポイントを以下にまとめました:
・ウォームアップをしっかり行う
・トレーニング強度を段階的に上げる
・正しいフォームを維持する
・十分な水分補給を行う
・トレーニング後はクールダウンとストレッチを行う
上記のようなポイントを意識して、過度な筋肉痛を防ぎましょう!
一方で、対策を講じても軽い筋肉痛になってしまうことはよくあります。
それは決して悪いことではないので、なってしまったらできるだけ早く回復させましょう。
以下の記事で、筋トレによる筋肉痛からの回復方法を紹介しています。
筋トレの筋肉痛を早く治す方法3選!「何日休んだらいいのか」もあわせて解説
まとめ
今回は、筋トレによる筋肉痛はいいことなのか、について解説しました。
筋トレで筋肉痛になるのは悪いことではありませんが、筋肉の成長には必ずしも必要ではありません。
筋肉痛になることで、パフォーマンスが低下したり、ケガの原因になったりします。
どうしても筋肉痛になってしまうことはありますが、軽い痛みで済むように対策が必要です。
最後に紹介したポイントを意識して取り組んでくださいね。
筋トレによる筋肉痛について理解を深め、効率よくトレーニングできるようになりましょう!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
参考文献
Flann KL, LaStayo PC, McClain DA, Hazel M, Lindstedt SL. Muscle damage and muscle remodeling: no pain, no gain? J Exp Biol. 2011 Feb 15;214(Pt 4):674-9. doi: 10.1242/jeb.050112. PMID: 21270317.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/21270317/
執筆者紹介
- 松田純平(パーソナルトレーナー)
- 筆者の詳細
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