「ランニングを毎日やるのはよくない?」
「早く痩せたいから毎日走ってもいい?」
「ランニングは毎日小分けにしてもいい?」
ダイエットを頑張っている方やマラソンの記録向上を目指す方などの中には、毎日でも走りたいと思っている方もいるでしょう。
私も現役マラソンランナーとして、日々ランニングをしていますが、毎日のように走っていた時期がありました。
しかし、疲労が溜まるだけでタイムが伸びることはありませんでした。
本記事では、ランニングを毎日するのはよくないのかについて解説。
そのNGな理由とおすすめのランニング頻度もあわせて紹介します。
適切な頻度を守って、健康的なランニングライフを継続させましょう!
ランニングを毎日するのはよくない?
ランニングを毎日するのはよくないのか。
結論から言うと、毎日走るのはよくないです。
普段から相当走り込んでいて、マラソンのタイムでいうと、2時間30分くらいの走力があるランナーは毎日走る週があってもいいかもしれません。
しかし、そのようなランナーでも月に3〜4回は休みを入れないと、疲れが取れなくなってしまいます。
私も学生時代は、全国大会で結果を残すために部活が休みの日も毎日トレーニングしていました。
しかしその結果、オーバートレーニング症候群に陥り、むしろ不調になりました。
身体の健康はもちろん、気持ちよく走り続けるためにも、適度な休みは必要です!
次に、ランニングを毎日するのがよくない理由を解説します。
デメリットを頭に入れながら、計画を立てて走りましょう。
ランニング毎日するのがよくない3つの理由
ここからは、ランニングを毎日するのがよくない理由を3つ紹介します。
心当たりがある方は、しっかりと休みを入れながら走ってくださいね!
疲労感が抜けないから
ランニングを毎日するのがよくない理由1つめは、疲労感が抜けないからです。
相当体力レベルが高い方は別ですが、ほとんどの方は毎日走ると疲労が抜けきれずに溜まっていきます。
走るのが楽しいと感じる方や目標に向かって努力している方などは、疲労感に気づきにくい場合があります。
仕事や家事などをしているときに頭がぼーっとしたり、起床時の心拍数が高かったりする時は、オーバートレーニングを疑いましょう。
オーバートレーニングに陥ってしまうと、休んでもなかなか疲労が取れなくなってしまいます。
少しでも怪しいと感じたら、休みをとってください!
また、以下の記事では疲労回復を早める方法を解説しています。
高頻度で走る方は、疲労が溜まらないよう実践してください。
トレーニングの疲労回復を早める方法5選!おすすめの食べ物もあわせて解説
ケガのリスクが上がるから
ランニングを毎日するのがよくない理由2つめは、ケガのリスクが上がるからです。
ランニングは、心肺機能だけでなく、繰り返される着地によって筋肉や腱などもダメージを受けます。
走る距離にもよりますが、1日で完璧にダメージが取り切れることはほとんどありません。
そのため、毎日走るとダメージが蓄積されて、走るのが辛いほどのケガを負ってしまう可能性があります。
ストレッチやマッサージなどによる回復にも限界があり、長時間走らないことが一番の回復手段です。
筋肉や関節などの張り・痛みに注意をはらい、少しでも違和感を感じたら思い切って休みましょう!
“超回復”ができないから
ランニングを毎日するのがよくない理由3つめは、”超回復”ができないからです。
超回復とは、トレーニングで使った筋肉を長時間休ませることで、トレーニング前よりも筋力・筋量が向上する現象を指します。
ランニングでも、長時間走れる筋肉をつくるために、超回復が必要です。
また、筋肉だけでなく「グリコーゲン貯蔵量」においても、超回復のような現象が起こります。
グリコーゲン貯蔵量とは、ランニングの主なエネルギー源であるグリコーゲン(≒糖質)の体内に貯蔵できる量のことです。
グリコーゲン貯蔵量は、ランニングによって一度枯渇します。
しかし、回復期間に食事で補給することで、その最大量がランニング以前より向上すると言われています。
毎日走るよりも、適度に休んだほうが体力・筋力アップには効果的だということです。
最後に、ランニングのおすすめの頻度について解説します。
自分のレベルや目的などにあわせて、最適な頻度を確認してください!
ランニングのおすすめの頻度
ランニングのおすすめの頻度は、体力レベルや目的などによって変わります。
目的別のおすすめの頻度は以下のとおりです。
健康維持:週2〜4日
ダイエット:週3〜5日
体力向上:週4〜6日
どの目的でも頻度に幅を持たせていますが、個人の体力に合わせて調整してください。
例えばダイエット目的の方は、まずは週3回から始めて、体力がついてきたら週4回→5回と伸ばしていきましょう。
以下の記事では、1回に何km走ればいいのか、について解説しています。
ぜひ、頻度を伸ばしていくときの参考にしてください!
ランニングの適正距離を目的別に3つ紹介!プロコーチが教える走るときの注意点も解説
まとめ
今回は、ランニングを毎日するのはよくないのかについて解説しました。
ランニングは毎日やってしまうと、疲労が抜けづらく、ケガのリスクも上がります。
ランニングが習慣になると、毎日でも走れそうと思ってしまいますが、適度に休みましょう。
今回は身体的なデメリットをメインに解説しましたが、毎日走るのは精神的にもよくないです。
身体や心の声などに耳を傾け、適度に休みながら快適なランニングライフをつくりましょう!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
執筆者紹介
- 松田純平(パーソナルトレーナー)
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