「ランニング中に熱中症になるとどのような症状が出る?」
「暑くなってきたから熱中症が心配」
「ランニングで熱中症にならないための対策は?」
暑い時期になり、日差しも強くなってくると、熱中症が心配になりますよね。
私も普段ランニングをしていますが、夏になると「これは熱中症の症状なのかな?」と不安になることがあります。
最近も暑くて日差しが強い日に、2時間近く走る「ロング走」というトレーニングをしたところ、後半身体に力が入らなくなりました。
対策をしているつもりでも完璧に防ぐのは難しいですね。
本記事では、ランニングによる熱中症の症状について解説。
また、熱中症の症状が出る6大要因と熱中症への対策もあわせて紹介します。
ランニングによる熱中症の症状を理解して、無理なく走れるようになりましょう!
ランニングによる熱中症の症状
ランニング中に以下のような症状を感じたら、熱中症の可能性があります。
ランニングを中止する判断の基準にしてください!
・肌が汗ばみ熱く感じる
・身体に力が入らない
・真っ直ぐに走れない
・立ちくらみのように頭がクラクラする
・頭痛がする
・めまいがする
・吐き気がする
・意識がもうろうとする
どれも危険信号ですが、特に下にいくほど症状がひどいので、病院の受診も検討してください!
次に、ランニング中の熱中症を引き起こす6大要因について解説します。
ランニングの熱中症を引き起こす6大要因
ここからは、ランニングの熱中症を引き起こす6大要因について解説します。
ランニング中の熱中症は、単純に気温が高いことだけが原因ではありません。
どれも対策のヒントになるので、走る前に確認するようにしてください!
気温
1つめの要因は、気温です。
最もイメージしやすいと思いますが、気温の高さは熱中症に大きく関わります。
気温を含めた、その時間の環境の熱ストレスを定量化したWBGT(湿球黒球温度)という指標があります。
環境省が出している熱中症予防情報サイトで確認できるので、走る前にチェックしましょう!
湿度
2つめの要因は、湿度です。
意外と忘れがちですが、湿度も重要な要因で、発汗と大きく関係します。
通常、深部体温を下げるために発汗が行われますが、湿度が高いと発汗しづらく体温を下げることができません。
気温と同様に、WBGTを参考にすると良いでしょう!
衣服
3つめの要因は、衣服です。
運動に向いていない衣服で走ると、汗が蒸発できず、身体に熱がこもってしまいます。
通気性が高く、吸水速乾性のあるランニングウェアを選びましょう!
帽子を着用するのも一つの対策です。
以下の記事で、帽子を被るメリットを解説しているので、あわせてご覧ください。
ランニングに帽子はいらない?夏に被る3つのメリットとデメリットを現役ランナーが詳しく解説!
水分補給
4つめの要因は、水分補給です。
水分補給は熱中症対策にはかかせません。
注意すべきは、水だけ摂取しないことです。
低ナトリウム血症、いわゆる水中毒になってしまう危険があるので、電解質・糖質を含んだスポーツドリンクを摂取しましょう!
以下の記事では、ランニング中の飲み物はどうすればいいのか、について解説しています。
ランニング中の飲み物はどうする?2つの対策とおすすめアイテム3選!
おすすめの収納アイテムも紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
風
5つめの要因は、風です。
風が強く吹いていると、汗の蒸発を促して肌に熱がこもるのを防いでくれます。
風速が弱いときは走る時間を短くするといった対策も検討しましょう!
ジムに通っている方は、冷房の効いた室内での運動もおすすめです。
以下の記事で、フィットネスバイクの効果的な使い方について解説しているので、ぜひ参考にしてください。
トレーニングのバイクによる効果3選!負荷のかけ方や正しい姿勢なども詳しく解説
体力
6つめの要因は、体力です。
体力レベルによって症状の出やすさは異なります。
体力がある人は熱中症にならないというわけではないですが、体力がある人は暑熱環境に慣れやすく発汗もしやすいです。
自分の体力に合わせた運動時間を選択しましょう!
最後に、ランニングによる熱中症への対策を紹介します。
特に重要なものをまとめているので、夏場のランニング前は必ずチェックしてください!
ランニングによる熱中症への対策法
ここまで、ランニングによって熱中症の症状が出る要因を詳しく解説しました。
ここからは、特に重要な対策方法を紹介します。
夏場のランニングでは、以下の項目をチェックしてから走るようにしましょう!
【ランニング前】
・WBGTをチェックしてランニング時間を決める
・皮膚の露出が多く通気性の高いウェアを着用する
・早朝や日没後など比較的涼しい時間を選ぶ
【ランニング中】
・喉が渇く前にこまめに水分補給する(スポーツドリンク)
・体調を確認しながら走り、すぐれない場合は直ちに中止する
・日陰の多いコースを走る
・必要に応じて日陰で休みを取る
・可能であれば心拍数を確認しながら走る
【ランニング後】
・水分補給をする
・ストレッチをする
・症状が出ている場合は医療機関を受診する
・栄養補給する
以上が、ランニングによる熱中症対策に特に重要な項目です。
夏場のランニングでは、必ずチェックしてくださいね!
まとめ
今回は、ランニングによる熱中症の症状、発症を引き起こす要因について解説しました。
気温だけではなく、湿度や風、着用している衣服など、あらゆる条件を考慮してランニング時間を決めましょう。
また、熱中症の症状はさまざまで、気づいた時には発症していることがあります。
最後に紹介した対策法を実践して、熱中症を予防しましょう!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
参考資料
・みんなの医療ガイド「熱中症について」(公益社団法人全日本病院協会)
https://www.ajha.or.jp/guide/23.html#:~:text=熱中症の判断と応急処置,-これって&text=気温や湿度が高い,症が疑われます%E3%80%82
・熱中症予防情報サイト(環境省)
https://www.wbgt.env.go.jp/wbgt_data.php
執筆者紹介
- 松田純平(パーソナルトレーナー)
- 筆者の詳細
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