「ランニング始めたいけど何km走ればいい?」
「ダイエット目的のランニングの適正距離は?」
「マラソン完走に必要な距離は?」
ランニングに取り組む上で、このような疑問を持ったことはありませんか?
私自身もランニングを始めてから、1回で20kmくらい走ったり、逆に5kmくらいしか走らなかったりと、自分に合う距離がわかっていませんでした。
しかし、ランニングを続け、マラソンで自己記録を更新するようになってから、自分の適正距離がわかってきました。
本記事では、ランニングの適正距離を目的別に3つに分けて紹介!
また、ランニングコーチ目線で、走るときの注意点もあわせて解説します。
自分の目的に合った適正距離を理解して、楽しく走りましょう!
ランニングの適正距離を目的別に紹介
ここからは、ランニングの適正距離を目的別に3つに分けて紹介します。
自分の目的に合った距離を理解して、ぜひ実践してください!
健康維持
健康維持を目的にランニングする方の適正距離は、1回あたり3〜5kmです。
厚生労働省のガイドラインによると「息が弾み汗をかく程度の運動を週60分以上行うことを推奨する」とされています。
ゆっくりなペースで1回3km走れば、20〜25分くらい。
これを週に3回行えば、60分を越えることができます!
運動を始めたばかりの人は、まずはウォーキングで3kmを目指したり、週に2回のランニングから始めたりと、自分にできる範囲で行いましょう。
体力に自信がない方は、以下の記事も参考にしてください。
ランニングの途中で歩くのはOK?歩いてもいい3つの理由と注意点を解説!
理想は、1回に3〜5kmのランニングを週に3回です。
最終的にこの距離を継続して走れるように、コツコツ頑張りましょう!
ダイエット
ダイエットを目的にランニングする方の適正距離は、1回あたり5〜7kmです。
ランニングの頻度にもよりますが、週3回以下であれば1回7km以上、週4日以上走るなら5kmくらいを目安にしてください。
ランニングはゆっくり走ることで、脂肪燃焼に効果的ですが、ある程度の時間を走らないと多くのカロリーを消費できません。
初心者は2〜3kmから始めてOKですが、慣れてきたら徐々に距離を伸ばしていきましょう。
時間や体力などに余裕があるなら、7km以上走っても構いません。
ただし、ケガや挫折などのリスクもあるので「これなら週3日以上続けられそう」と感じる距離に抑えましょう。
また、ランニングを始めたのに体重が増えてしまった、という方は以下の記事も参考にしてください。
ランニングで体重が増加する意外な理由とは?簡単に痩せる2つのトレーニング方法を伝授!
マラソン完走・記録更新
マラソン完走・記録更新を目的にランニングする方の適正距離は、1回5km以上です。
マラソンに向けたトレーニングとしてランニングするなら、1回あたりの距離は長いほうが効果は高くなります。
ですが、体力レベルによってスタートラインは違うので、まずは5kmを目指しましょう。
5kmを週に3〜4日安定して走れるようになったら、次は10kmです。
10kmを目指すときも、7km、8kmと徐々に距離を伸ばしてください。
さらに10kmを安定して走れるようになったら、10kmのランニングに加えて、月に1回ロング走を取り入れましょう。
ロング走とは、長時間ゆっくり走るトレーニング。
ロング走の適正距離はペースにもよりますが、20〜30kmです。
10kmのランニングに慣れてきたら、ぜひ月に1回チャレンジしてください!
次に、適正距離を決めて走るときの注意点を解説します。
距離だけを気にして走ってしまうと、ケガをしてしまうリスクがあります。
これから解説する注意点を守って、ランニングに取り組んでくださいね!
適正距離を決めて走るときの3つの注意点
ここからは、ランニングの適正距離を決めて走るときの注意点を3つ解説します。
ランニング習慣を継続するためにも、注意点を守りながら行いましょう!
毎日走らない
適正距離を決めて走るときの注意点1つめは、毎日走らないことです。
健康維持でもダイエットでも、たくさん走ることは良い効果がたくさんあります。
しかし、休息日を取らず毎日走ってしまうと、疲労が抜けきれずケガの原因になります。
私も学生時代に、部活が休みの日も毎日走ってトレーニングした結果、オーバートレーニング症候群になり、その後ずっと不調が続きました。
ランニングのときだけでなく、日常生活でもだるさやめまいなどが起きてしまう危険もあるので、注意してください。
休んだらせっかくつけた体力が落ちてしまう、と不安になる方もいるでしょう。
そんな方は、ぜひ以下の記事もあわせてご覧ください!
ランニングを休む勇気を持とう!休んで良い理由と休み方のコツ2選を紹介
急に距離を伸ばさない
適正距離を決めて走るときの注意点2つめは、急に距離を伸ばさないことです。
ランニングの適正距離を紹介するときに「3〜5km」と幅を持たせたり「最終的に10kmを目指しましょう」と目標距離を定めたりしました。
しかし、これは少しずつ距離を伸ばした結果である、ということを頭に入れてください。
例えば、ランニング初心者の方が、最終的に5km走れるようになりたいというときは、以下のように距離を伸ばすのがおすすめです。
・ウォーキングで2km(2週間)
↓
・ランニングで2km(2週間)
↓
・ランニングで3km(2週間)
↓
・ウォーキングとランニング交互に5km(2週間)
↓
・ランニングで5km
このように、1〜2週間は同じ距離を続けてみましょう。
早くステップアップしたい気持ちもわかりますが、無理なく継続させるためにも、注意してください。
15km以上走らない
適正距離を決めて走るときの注意点3つめは、15km以上走らないことです。
健康維持やダイエットなどを目的の方で、ここまで走る方は少ないでしょう。
しかし、マラソン大会での目標がある方の中には、頑張りすぎて十数kmを週に何度も走ってしまう方がいます。
少しずつ距離を伸ばしたとしても、最大距離は15kmに抑えてください。
長距離に慣れることは大事ですが、距離が伸びた分ケガのリスクも上がります。
せっかく継続してきたトレーニングが水の泡になってしまうので、どれだけ体力をつけても15km以内にしましょう。
ただし、月に1回は15km以上のロング走をするのはOKです。
その1回のために体力を温存するんだ、という気持ちで自分をセーブしながら走ってください!
まとめ
今回は、ランニングの適正距離を目的別に3つに分けて紹介しました。
走るべき距離は、一人ひとり違います。
自分の目的や体力レベルなどを考慮して、適切な距離を走りましょう。
また、適正距離を紹介しましたが、人によっては負荷が大きすぎる距離の場合もあります。
いきなり今回紹介した距離に挑戦するのではなく、無理のない距離からやってみて少しずつ伸ばしていきましょう。
ランニングの適正距離を理解して、楽しく走りましょう!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
執筆者紹介
- 松田純平(パーソナルトレーナー)
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