【正しく動き、よく動く】トレーニングは急がば回れ vol.112

【正しく動き、よく動く】トレーニングは急がば回れ vol.112

こんにちは、武蔵小山・西小山のパーソナルジムEAGLE BASEです。

トレーニングにおいて、『急がば回れ』は個人的には重視している

考え方です。

それはなぜかについて、考えをまとめていきたいと思います。

【正しく動き、よく動く】

当ジムでも入会して最初に実施するFMSという動作評価のスクリーニングシステムに

FMS(ファンクショナルムーブメントスクリーン)というものがあります。

メジャースポーツのチームでも障害予防やパフォーマンス向上の為に

姿勢や動作を7つの動きから評価するシステムです。

FMSの詳細自体は今回のブログの趣旨からは若干離れてしまいますので

また別の機会に紹介できればと思いますが、

FMSの協会では『move well, move often』という考えを掲げています。

こちらは、『正しく動き、よく動く』と言い換えることができます。

まずはガンガン体を動かすのではなく、【正しく体を動かせる状態にする】

ことが重要で、そこを一定のレベルでクリアできたら

今度はよく体を動かすということです。

今回のブログのテーマでもある、トレーニングは『急がば回れ』と同義だと

自分自身は考えています。

例えば、十分に腕を上げられない人がチンニング(懸垂)をしようとしたら

どうなるでしょうか。

正しくしゃがむ動作ができない人が、重量をつけてスクワットをしたら

どうなるでしょうか。

しっかりと胸を張れない人、肩関節の柔軟性が十分ではない人がベンチプレスに挑戦したら

挑戦したらどうなるでしょう。

いずれも、望んだトレーニング効果は得られないはずです。

効果を実感できないだけならまだしも、怪我をしてしまうリスクも非常に

高くなってしまいます。

【正しく体を動かせるようにしてからの方が結局近道】

いざパーソナルジムに入会したり、スポーツクラブや24時間ジムに入会したら

早速ガンガン筋トレをしたり、ランニングをしたり、スタジオレッスンに

参加したくなるはずです。

パーソナルジムで言えば、多くの方はいわゆる筋トレや運動をする為に

入会します。

ダイエットのためであったり、ボディメイクであったり、健康の為に

通う方がほとんどです。

例えば筋肉をつける為に、ベンチプレスをガンガンやりたいという人も

少なからずいらっしゃいます。

ですが、その為には最低限の胸椎の柔軟性や肩甲帯や肩関節の

柔軟性も必要となります。

初回からガンガンとトレーニングをしてしまえば、効率良く効果を出すための

トレーニングフォームを習得できないばかりではなく、怪我をするリスクも

格段に跳ね上がってしまいます。

それよりも、最初は思い切りトレーニングをしたい気持ちを抑えて、

胸椎の伸展を引き出すためのエクササイズやドリルを実施し、

事前に軽い重量を用いてフォームの習得をした方が回り道のように見えても

結局は近道ということが多々あります。

いきなり筋トレで追い込もうとする行為は、

テニスで言うなれば、握り方もままならない人にいきなりサーブで変化球の

練習をさせるようなことです。

テニスの技術を習得するとしたら

まずは握り方、スタンス、素振り、そこから緩い球を

打つ練習をして、バックハンドの練習をして、、、

という段階を踏んでいくはずです。

トレーニングもそれと同じことが言えるということです。

【パフォーマンスピラミッド】

パフォーマンスピラミッドという考え方があります。

これは、人間の動作に関わるパフォーマンスを模した図です。

一番下にあるムーブメントが土台であり、その上にパフォーマンスがあり

その上にスキルが乗ってきます。

スポーツであっても健康のための運動であってもまず最初に

注目して獲得しなければならない能力はムーブメント、

つまり正しく体を動かせるか、動かすための柔軟性や可動性

安定性があるかということが重要と言うことです。

このパフォーマンスピラミッドのムーブメントの部分が小さければ

その上に乗ってくるパフォーマンスやスキルも頭打ちになると言うことです。

ムーブメントの土台ができていないのに パフォーマンスを高めるトレーニングや

スキルを高めるだけのための競技練習ばかりでは頭打ちしてしまったり怪我をしてしまうリスクが非常に高くなってしまいます。

このピラミッドは アスリートだけではなくボディメイクやダイエットのために

パーソナルジムに通うお客様にもこれが当てはまります。

まずは最低限の柔軟性・可動性を獲得し、

その次に姿勢を保持するための安定性の獲得。

それができた上で、ウェイトトレーニングをはじめとした

パフォーマンスの部分を向上させるためのトレーニングが可能となります。

ピラミッドで言うなればパフォーマンスの部分です。

それらの段階をきちんと踏んだ上で適切なトレーニングを行い、

趣味のゴルフやレクリエーションスポーツであったり、

日常生活においての身体能力向上を感じていただけることが、

何よりもパーソナルジムとして重要だと考えています。

その上でダイエットやボディメイクといった目的を達成するお手伝いが

できればと思います。

ムーブメントを飛ばした上でパフォーマンスや

スキルを高めるためのトレーニング中心だとやはり効果が出なかったり怪我をしてしまうリスクが非常に高まります。

なので冒頭でもお伝えしたように、急がば回れと言うことで

まずはしっかりと正しく体動かせる状態を作ることが

末永くトレーニングを続けていき、効果を実感するためのポイントともいえます。

【まとめ】

今回はトレーニングについての基本となる考え方についてでした。

トリッキーなテクニックよりもまずはこのような土台を固めていく

考え方が重要です。

トレーニングに限らずですが、『急がば回れ』の考え方を

是非実践して目標に近づけるように頑張ってみてください。